オーダーメイドの愉しみ
ドレスメーキング 
 
 既製服が中心の現代では、オーダーメイドの機会はほとんどなくなりました。その昔、オートクチュールと呼ばれていたものは、現代ではヨーロッパの一部の高級ブランドに残るのみ、そんな現代において一着の服を仕立てるという行為は、その行為そのものが価値のある楽しい出来事ではないでしょうか。
 
ローブデコルテでは日常お召しになるアイテムからウエディングドレスまで時間をかけて仕立てるオーダーメイドによるものづくりを承っております。
 
 
 
クローゼットには既製服が溢れる時代です。機能的なアイテムやトレンドのアイテムであればそれらで十分間に合います。ただ、美しいシルエットを追求したり体型にあったアイテムをお召し頂くと、これまでとは違った服の魅力と愉しみに出逢うことと思います。オートクチュールと既製服では全く違う世界が広がっています。
 
 
 
 

 ドレスの仮縫い
 
ドレスのトアル組み
立体裁断
 

 立体裁断用ボディ
 
ボディは様々なサイズと体型のものを使用します。

 
 
オーダーアイテムの製作プロセス 
 
 
 
1.ヒアリング
 
ご希望のアイテムのデザインや素材などについてお話をお聞き致します。
 
具体的なデザインのお話はなかなか難しいものですが、体型的なお悩みや素材のお好みなど、普段お召しになっているアイテムのお悩みや憧れのイメージなど、デザイナーがご相談に応じます。
 
映画や絵画、音楽など様々なインスピレーション、好きなもののお話をお聞きすることで服のイメージが膨らんでいきます。服の具体的なイメージがまとまっていったり、サロンにあるデザインの本や写真集などを参考にアイディアを考えたり・・・イメージを膨らませながら、服やスタイルのポイントを考えます。
 
サロンにはいくつかの実物もございます。それらをご試着頂いてフィット感や商品のイメージ、仕立てのイメージなどを感じて頂くこともできます。尚、ご相談に特別な費用はかかりません。
 
 
 
 
映画のワンシーンからのイメージや
50年代、60年代の写真集や雑誌からの
インスピレーションなど 
 
 
  
 
 
 
2.デザイン画
 
  
オーダーメイドでは、既存の形からのデザインが主体ですが、別途ご相談頂いた内容をデザイナーがデザイン画にてご提案することも可能です。デザインがまとまりましたら素材とディテールを詰めて参ります。概算の価格もご呈示致します。
 
素材については日常使いのウォッシャブル素材、オケージョン向けのシルク素材、冬物のカシミヤ、ベロアなど、実物やサンプルでご覧いただけます。レースは繊細なリバーレースの見本を中心にご用意しております。
 
 
 
 
 

 
3.デザイン決定
ご注文後、採寸・パターン製作・仮縫い・補正
 
 
デザインがまとまり、オーダー頂きましたら採寸を行います。採寸は、アイテムにより簡単な場合と細かく行う場合とがございます。
 
伝統的なクチュリエと呼ばれるデザイナーたちは、デザイナー自身が縫製や型紙を熟知しクチュールドレスの仕立てや縫製まで行うことが通例です。そのようなものづくりをローブデコルテでは大切にしています。
 
ファーストパターンから シーチングやトワルと呼ばれる仮の布で実際のアイテムを裁断・縫製しデザインを形にしていきます。
 

 
仮縫いは、お客様の体型やボリュームのバランス、デザイン的な確認だけではなく、服の持つ雰囲気を作って行く作業になります。お客様の身体のバランスにぴったり合った服は同じ服でも全く違う特別の魅力があるものです。
 
オーダーメイドの服と既製服の持つ雰囲気の違いは、この手間暇をかけたプロセスによるものです。型紙を構成する線の質やちょっとしたバランスの違いがその人の印象を大きく左右する服の違いになっていきます。
 
ローブデコルテでは体型に応じた補正をするだけではなく、パターンの構造・仕様をお客様にあわせて決定していきます。パネルのバランスや各ラインの強弱・カーブの具合、また、アクセサリーや他の要素とのバランスなどを考えながら、最終的なアイテムの作り方をまとめていきます。
 
ワンピースの仮縫いのデザイン画とトワル
 
 
 
 
 
縫製・仕上がり・最終フィッフィング
 
最終パターンを製作した後、製作に入ります。仕上がりの後は、最終フィッティングにて仕上がりを確認して頂く場合、配送の場合とがございます。